安易にソーシャルレンディングを薦めるサイトやブログを信用してはいけない理由
ソーシャルレンディングというものについての広告が目立つようになってきました。
ソーシャルレンディング(Peer-to-peer lending、Social Lending)とは『ネット上でお金を借りたい人、企業』(ボロワー)と『ネット上でお金を貸したい人、企業』(レンダー)を様々な方法で結びつける融資仲介サービスである。
引用元:wikipedia
つまり、ネットでお金の貸し借りをしましょうというわけです。
日本には「貸金業法」という法律があり、お金の貸し借りを「業」として行う場合には登録が必要になります。
ソーシャルレンディングをやる投資家に貸金業法の事業者として登録してもらうのはまず無理な話なので「匿名組合」という仕組みが利用されています。
別に匿名組合が悪いって話じゃないんですが、匿名組合の場合、「出資先の経営(営業)に関与できない」という問題があります。そのため出資先(投資先)についての情報開示が不適切です。
また、万が一営業者(ソーシャルレンディング事業者)が破たんした時の問題もあります。
さらにいえば、時流の問題もあります。いまやゼロ金利政策でお金を借りるのは容易な時代です。そういう時に銀行から低金利でお金を借りるのではなく、あえて、金利の高いソーシャルレンディングで借りる必要性ってどこにあるのでしょうか?
もしかして、銀行からは借りれない信用力が低い会社なんじゃないの?ってうがった見方をしてしまいます。
正直、こうした金融商品を安易な言葉でお勧めするようなサイトやブログは信用してはいけないと思います。もちろん、リスクをしっかりと説明した上で紹介しているケースは別です。
僕自身もWEBと金融に関係する人間としてこうしたサービスがもっと洗練されてくるといいなと思いまし、応援したい気持ちはあります。
ただ、公平中立に考えると現段階で運用商品として万人向けではないということは確かです。