ジニ係数が過去最大に、日本の格差は拡大傾向
ジニ係数というのは所得格差を示す経済指標です(詳しくはこちら)
0~1で示され1に近いほど格差が大きく0に近いほど小さいと言うことになります。
10月11日に発表された最新(2011年)の所得再分配調査の結果では、所得格差を示す「ジニ係数」が過去最大となりました。ジニ係数は数字が大きい方が所得格差が大きいことを示しています。
というとおり、係数が過去最大を迎えているわけです。
そのいっぽうで、
社会保障による所得再分配後のジニ係数はあまり変わっておらず、前々回(2005年)との比較ではむしろ低下しています。つまり、最終的な所得の格差は逆に縮小しており、日本はより平等になっているのです。
というとおり、所得再分配がうまくいっているといった内容になっています。
ただし、所得格差の広がりというものが、一方的な金持ちとそれ以外という形ではなく、新たな貧困層が出現したことに伴って格差が拡大していると言うことのほうが問題のような気がします。