auのほけん。携帯電話料金の割引やポイント提供などの特典がもらえる
auというのは本当に多くのサービスを自社サービスと絡めてグループ化しているなぁと思います。大手キャリアはMVNOに通信という部分ではシェアを奪われつつも、多くの来店客を誇る「窓口」を強みに様々なサービスに触手を伸ばしている感じがしますね。
最大手のNTTドコモはこうしたことに出遅れていますが、特にau(KDDI)はかなり頑張っている感じがしますね。
KDDIが5日から取り扱いを始めた「auのほけん」。提携するライフネット生命保険の医療保険、au損害保険の傷害保険など10商品あり、auの携帯電話を利用する人が加入すると、携帯通信料が月200円割り引かれるほか、30~500円分のポイントをもらえる特典が付く。
まあ、保険業法的には問題ありという意見もあるようですが、ユーザーサイドからすればこうした特典はうれしいところです。
すでにauは「じぶん銀行(銀行)」「au損保(損害保険)」「auひかり(光インターネット)」「auでんき(電力自由化)」など様々な分野のサービスを提供しています。
そして、これらのサービスを「携帯電話窓口」を通じて提供することで収益力強化を図っているように思います。
中心となるのがauの利用(携帯電話・光インターネット)であり、多くのサービスではau利用者を優遇しています。
今回の「auのほけん」もそうですが、じぶん銀行などでもプレミアムバンクfor auなどの形で優遇しています。
参考1:じぶん銀行はauユーザーならぜひとも口座を作りたいネットバンク(プレミアムバンクfor au)
窓口担当者のレベルは心配
一方で高度化するサービス内容に対して対応する窓口スタッフのレベルについては心配な部分もあります。保険販売については高度な専門知識が必要なうえ、金額も大きくなりがちです。
乗合代理店(いわゆる保険ショップ)による手数料重視の販売などが問題視されており2016年5月末には規制が強化されるような状況にあり、そうした状況でauの窓口でどれだけの保険サービスができるかは不透明な部分も大きいと思います。
参考2:保険ショップ・FP無料相談を上手に活用しよう-活用法、注意点、問題点-
ちなみに、NTTドコモも9月からドコモショップで保険販売を始める予定だそうです。