総務省が16日発表した2016年の家計調査(2人以上世帯)によると、1世帯当たりの平均貯蓄額は前年比0.8%増の1820万円だった。4年連続で増加し、比較可能な02年以降で最高となった。将来不安などを背景に、家計が節約志向を強めたことが影響したとみられる。
世帯主が60歳以上の高齢者世帯では貯蓄額が平均2385万円となり、全体を押し上げた。ただ、全世帯の67.7%は貯蓄額が1820万円を下回っており、貯蓄がある世帯を順番に並べた真ん中に位置する中央値は1064万円だった。
金額については、いまさら平均値や中央値の説明は不要かもしれませんが、少しだけ。平均(算術平均)はその特性上、極端値に弱いです。
100万円、120万円、140万円、180万円、5億円という貯金をしている人がいたら、平均は1億108万円になってしまいます。平均というのはこういった極端な値に弱いです。
一方の中央値は下から順に数えて真ん中の人で上のケースだと140万円になります。
こんかいちょっと疑問に思ったのは「貯蓄がある世帯を順番に並べた真ん中に位置する中央値は1064万円だった」というくだり、貯蓄がない人を除外する意味ってなんなんでしょうか。
ちなみに、以下の画像からもわかりますが、100万円未満の貯蓄世帯は10%を超えていることから、貯蓄なし世帯も含めた中央値を出すのがはばかられる理由でもあったのではないかと邪推してしまいます。
http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h28_gai2.pdf
ちなみに、上記飛び先では数字がありました。(貯蓄「0」世帯を含めた中央値(参考値) 690万円)ということでかなり差がありましたね。
ちなみに、上記のPDFはそれほどページ数が多いわけじゃないので、ご一読をお勧めしますよ。
データ的には高齢者世帯にやはり貯蓄が集中しているという事がわかります。