新常識、もはや住宅ローンの繰上げ返済はしないほうがいい
これまでの住宅ローンの常識では、なるべく早くに繰上げ返済をして早くローンを終わらせるというのが、住宅ローンを効率的に返済するための基本でした。
繰上げ返済をすることで利息負担を減らして、結果として総返済額を少なくすることができるからです。ところが、この「常識」はローン金利の超低金利かを受けて、間違った常識に変わりつつあります。
住宅ローンを借りただけお金がもらえる。金利と減税の逆ざや(実質マイナス金利)を活用 | Money Lifehack
- [money]
- [住宅ローン]
”あえてローンを組むことで実質マイナス金利分を「ノーリスクで運用」”
2015/01/31 07:32
住宅ローンの金利が1%を割るものが増える中、住宅ローン借り入れから10年間は住宅ローン控除(ローン残高の1%が減税される)仕組みがあります。
この状態だと、利息負担を差し引いてもローン残高が大きいほど、より戻って来るお金が増えることになります。
言い換えると、ローン残高が大きいほど年間のキャッシュバック率が高くなるわけです。
仮に3000万円の住宅ローンの残高があり、金利0.6%の住宅ローンを組んでいるとすると、銀行に払う利息を差し引いても、減税との差額である0.4%分が利益となります。ローン残高3000万円ならその0.4%である12万円が「純利益」となるわけです。
繰上げ返済をしてしまうと、繰上げ返済をした分の0.4%分の「利益が減少する」ということになってしまいます。
このような条件下では、繰上げ返済をせずに、できるだけ返済しないという戦略が有効になるわけです。
うーん、おもしい話ですね。借金をしたら金利を負担するというのは常識ですが、政策上の優遇を利用することで逆にお金がもらえるような状況になっているわけですね。