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気になるお金のブログ

金融や投資関連で話題になったり、個人的に気になったことをまとめていきます。

金融リテラシー調査が発表。実際の質問とその回答。あなたは正解できるか?

教育 株式投資 銀行 住宅ローン

金融リテラシー調査は、 18 歳以上の個人の金融リテラシー(お金の知識・判断力) の現状把握を目的とする、わが国初の大規模調査です

 知るぽると(金融広報中央委員会)が行った金融知識等に関する全国調査です。色々な項目がでています。全文を読みたい方は下記をご覧ください(PDF注意)。

https://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/literacy2016/pdf/16literacy.pdf

 

 

今回はその中で確実な正誤がある問題の中から、いくつかピックアップしてみました。あなたもチャレンジしてみてください。

 

1)太郎と花子は同い年です。花子は25歳の時に年10万円の預金を始め、その後も毎年10万円の預金を続けました。一方、太郎は25歳の時には預金をせず、50歳の時に年20万円の預金を始めました。二人が75歳になったとき、どちらの預金残高が多いでしょうか。

  1. 預け入れた金額は全く同じのため、二人の預金残高は同じである
  2. 各年の預け入れ額が多いため、太郎の預金残高の方が多い
  3. 預け入れ額が多いため、花子の預金残高の方が多い
  4. 複利で利子がつく期間が長いため、花子の預金残高の方が多い

 

これは解答にも書かれている通り複利についての質問です。
預け入れているのは同額ですが、運用期間は花子の方が長いです。

複利計算式は「元金×(金利)n」で計算できます(nは年数)。ということはnの値が大きくなるほど指数的に効果は高くなっていきます。

金融知識として知っておきたい複利の考え方 | Money Lifehack

上記にあるとおりで正解は(4)です。

 

 2)一般に「人生の3大費用」といえば、何を指すでしょうか。

  1. 一生涯の生活費、子の教育費、医療費
  2. 子の教育費、住宅購入費、老後の生活費
  3. 住宅購入費、医療費、親の介護費

そもそも三大○○というのは色々な解釈があると思いますが、消去法でいくと「医療費」の出費はそんなに多いわけではないので外れて(2)が正解になります。

www.sisanunyou.org中には上記のように「保険料」を加えると考える人もいるようですね。

 

 

3)100万円を年率2%の利息がつく預金口座に預け入れました。それ以外、この口座への入金や出金がなかった場合、5年後には口座の残高はいくらになっているでしょうか。利息にかかる税金は考慮しないでご回答ください

  1. 110万円より多い
  2. ちょうど110万円
  3. 110万円より少ない
  4. 上記の条件だけでは答えられない

 

こちらも複利の質問ですね。100万円×1.02^5=1,104,081円なので(1)が正解です。ちなみに計算できなくても複利があるということを理解していれば(1)以外の選択はないです。税金もわざわざ考慮しないと書いてますしね。

ちなみに、税金を考慮した場合は100万円×(1.02*0.8)^5=1082601円です。(復興特別所得税のぞく)

 

4)インフレ率が2%で、普通預金口座であなたが受け取る利息が1%なら、1年後にこの口座のお金を使ってどれくらいの物を購入することができると思いますか。

  1. 今日以上に物が買える
  2. 今日と全く同じだけ物が買える
  3. 今日以下しか物が買えない

物価についての質問です。
インフレは通貨価値の下落です。下落率が運用によるプラスより大きいので、財産価値が低下=(3)が回答です。

逆に今のご時世はデフレなので、運用益ゼロでも実質的にはリターンが得られているとも考えることができます。

www.money-navi.net

 

5)金利が上がったら、通常、債券価格はどうなるでしょうか。

  1. 上がる
  2. 下がる
  3. 変化しない

債券の利子(クーポン)は固定です。100円あたり5円がでる債券Aがあったとします。翌年には100円あたり6円がでる債券B(そのほか内容は同一)が登場したら当然ですが、債券Aを売って債券Bを買いますよね。

ということは債券価格は金利上昇で(2)の下落します。

www.national-bond.com

 

6)金利が上がっていくときに、資金の運用(預金等)、借入れについて適切な対応はどれでしょうか。

  1. 運用は固定金利、借入れは固定金利にする
  2. 運用は固定金利、借入れは変動金利にする
  3. 運用は変動金利、借入れは固定金利にする
  4. 運用は変動金利、借入れは変動金利にする

これは(3)しかないですね。
金利上昇局面なら「個人向け国債(10年)」のような変動金利タイプはインフレにも強いです。

money-magazine.org

一方で借入の場合、たとえば住宅ローンだと金利上昇によって月々の返済額が上昇するので固定金利で借りた方がお得です。

www.mansion-erabikata.info

 

7)保険の基本的な働きに関する次の記述のうち、適切なものはどれでしょうか。

  1. リスクの発生頻度は高いが、発生すると損失が大きい場合に有効である
  2. リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が大きい場合に有効である
  3. リスクの発生頻度は高いが、発生すると損失が小さい場合に有効である
  4. リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が小さい場合に有効である

(1)も選びたくなりますが、保険という趣旨を考えると(2)ですね。

生命保険とは / 生命保険見直しガイド

 

8)子供が独立した50歳の男性が生命保険(終身保険)を見直す場合、適切なものはどれでしょうか。他の事情に変化はないものとします。

  1. 死亡保障の増額を検討する
  2. 死亡保障の減額を検討する
  3. 特に見直す必要はない

こちらはライフプランを考える問題です。基本的に保険は自分が死亡した時の遺族が生活するためのお金です。困る人が減ればそれだけ保障は減額できます。なので(2)が正解です。

生命保険金の決め方、必要保険金はいくらか?

 

9)保険に関する以下の記述のうち、適切でないものはどれでしょうか。

  1. 学生であっても20歳以上になると国民年金保険料を納める必要がある
  2. 自動車事故を起こした場合の損害賠償は、自賠責保険により全額カバーされる
  3. 生命保険は、自分や家族の変化に合わせて必要性や保障額を見直すことが望ましい
  4. 医療保険では、加入前に発症した病気について補償されないことがある

誤りは(2)です。自賠責保険は強制保険で事故被害者のための最低限の補償しかありません。基本的には任意保険(民間自動車保険)による別途カバーが必要です。

任意保険の必要性、過去の判例・賠償額からの分析

 

10)住宅ローンに関する以下の記述のうち、適切なものを選択してください。

  1. ローンを組んで住宅を購入するよりも、生涯賃貸住宅に住み続ける方が、圧倒的に資金負担が小さい
  2. 住宅ローンの返済方法には、元利均等方式と元金均等方式があるが、総返済額はどちらも同じである
  3. 住宅ローンの金利タイプには変動金利型や固定金利型があるが、固定金利型の方が変動金利型よりも常に有利である
  4. 住宅ローンにかかる総返済額を減らすためには、頭金をできるだけ多く用意するとともに、可能な範囲で繰り上げ返済を行うのが有効である

(1)~(3)は誤りです。

1):お得かどうかはわからん。これは永遠の論争になりそう。
2):返済方法は元利均等返済が高い
3):金利が変動しない前提なら変動金利の方が有利
4):正解。借入を少なく、返済期間を短く!鉄則ですね。

参考サイト・記事
元利均等返済と元金均等返済のメリット、デメリット
住宅ローンにおける変動金利・固定金利の選び方

 

ただし、(4)について2016年現在は必ずしも正解とは言えないところもあります。
住宅ローン減税があるからです。ローン金利も住宅ローン減税の1%以下で借りられるケースも多く、実質的なマイナス金利でローンが組めるケースがあるからです。

money-lifehack.com

まあ、これはごく例外的な話ですし、(1)~(3)が明らかに間違いなので正解は【4】でいいはずです。

 

 

11)10万円の借入れがあり、借入金利は複利で年率20%です。返済をしないと、この金利では、何年で残高は倍になるでしょうか。

  1. 2年未満
  2. 2年以上5年未満
  3. 5年以上10年未満
  4. 10年以上

これも複利計算、計算できなくても単利計算で5年で倍なのでそれより短い期間で倍になることは明らか、2年は短すぎなので(2)。

複利というと運用面を考える方が多いかもしれませんが、マイナスの複利効果もあるわけです。借金やローンの際は注意しましょう。

ちなみに複利で倍になるという計算は72の法則というものがあります。「72÷金利=年で倍になる」と計算できます。このケースだと「72÷20=3.6年」で倍になるというわけです。

www.finance-dictionay.com

 

12)預金保険制度で1千万円まで保護される預金の種類に関する次の記述のうち、適切なものはどれでしょうか。

  1. 普通預金だけが保護される
  2. 普通預金と定期預金は保護される
  3. 普通預金、定期預金、外貨預金など全ての種類の預金が保護される
  4. 自己責任の原則から、いかなる預金も保護されない

預金保険ペイオフについての質問。
預金は1000万円+その利息が保護対象。外貨預金については保護対象外がルールです。

www.money-navi.net

なので、正解は(2)ですね。

 

いかがでしょうか?正解できましたか?