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立会外分売における翌日(当日)の寄り付き売りの勝率

立会外分売という取引をご存知でしょうか?

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 基本的には、大株主が持っている株を市場(証券取引所)で売却するのではなく証券会社を通じて直接投資家に販売するという取引方法。通常は3%程度のディスカウントが行われた価格でかつ手数料無料で購入可能です。

いわゆる公募売出と同様です。
公募売出との違いについては規模や期間などもあるようですが、個人的にはこちらの立会外分売の方が魅力的だと思います。

 

魅力的と思う理由

1)すぐ売れる
最短で申込み当日から売れる。たとえば、6月16日に分売価格が決定したら、6月17日の朝イチで売れます。すぐ売れるのため、公募価格(ディスカウント価格)分がそのままリターンにつながりやすいです。
もちろん、ディスカウント率以上下げることもありますが、公募売出や公募増資の場合はディスカウント価格決定から売却可能になるまでに数日かかることを考えるとディスカウント率は大切です。

 

2)ぎりぎりまで申込みできる
上のサイトで証券会社ごとの特徴が見れますが、遅いところだと8時30分くらいまで申込みが可能です。つまり当日の板が出てから申込みするかどうかを決められます。
あー、NY死んでんなぁ・・・。というときは手を出さないというトレードをすればさらに効率的ですね。

 

勝率

さて、立会外分売ですが、勝率はどんなものでしょうか?
SBI証券さんがまとめています。

 

最後に2015年に「分売」を実施した銘柄の「勝敗」を見てみましょう。
ここでは実際に購入した金額(分売価格)と分売実施日の始値を比較してみました。
分売価格と始値を比較して、始値の方が高ければ「勝ち」としています。
その勝率は85%!つまりほとんどの銘柄で含み益が出ているという結果になりました。せっかく割引価格で購入したのに、分売当日にすぐに値下がりしてしまった。とがっかりする可能性は低いと言えそうです。

 

ちなみに、2015年すべての立会外分売に参加して100株だけ購入した場合の年間利益のシミュレーションは160,900円でした。

最近はIPOがかなり人気みたいですが、こんな風に地味に見える投資方法も面白いですね。